故キャスパー遺品がチャリティオークションに
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/01/19号
2016/01/12更新

故キャスパー遺品が
チャリティオークションに

 昨年2月他界した往年の名手ビリー・キャスパー。その遺品がオークションにかけられた。

新たな伝説を作ったキャスパー

 キャスパーといえば、1959年、66年の全米オープン、70年のマスターズを含めて、米ツアー通算51勝、歴代7位の勝ち星を挙げている名選手。A・パーマーやJ・ニクラス、G・プレーヤーのビッグ3の陰に隠れがちだが、64 年から70年にかけての27勝は、パーマーとプレーヤー2人を足した勝利数より6勝も多く、ニクラスより2勝多い。ショートゲーム、とくにパッティングの名手で、彼が作ったヒッコリーシャフトのパターで、彼の名前を覚えている向きもいるかもしれない。また、アメリカでは彼の名前を冠した会社が140コースもの管理経営を行っていることから、若い世代にもその名が良く知られている。

 そんなキャスパーの遺品144品が売りに出されたのだ。注目を集めたのは66 年の全米オープンの優勝トロフィとマスターズの優勝記念品(当時はトロフィはなかった)だ。金額は全米オープンのトロフィが9万55176ドル(約1150万円)、マスターズの記念品が8万8809ドル(約1070万円)とか。

 オークションの話が決まったのは生前のことで、自分のコレクションが高額で売れると聞いて、キャスパーは「チャリティに全額寄付する」。オークションで得られた総額41万ドル(約5000万円)は、キャスパーの意思どおりに全額寄付。死してなお、らしい"エピソードを残した。

 
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