冬は注意。笑瓶はヘリ搬送!ゴルフ場の緊急時対策は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/01/26号
2016/01/19更新

冬は注意。笑瓶はヘリ搬送!
ゴルフ場の緊急時対策は?

 昨年末、落語家でタレントの笑福亭笑瓶が木更津CC(千葉県)でプレー中、胸の痛みを訴え、ドクターヘリで搬送された。幸い大事には至らなかったが、ほかのゴルフ場での緊急時の対策はどうなっているのだろうか?

 いざという時の搬送という点では都市部に近いゴルフ場が有利なのは間違いない。横浜市の戸塚CCは「大きな総合病院、消防署も近くにあり、救急車も間髪を入れずに来ます」(総支配人・的場崇氏)

 同コースはメンバーに高齢者、医者も多く、その助言もあって、キャディマスター室に自分の主治医や緊急搬送先など届けてもらっているという。「個人情報の問題もあって、あくまで希望制ですが。むろんAEDも備えて、従業員へも定期的に講習を受けさせています」(同)

 AED(自動体外式除細動器)は心停止の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気的ショックを与え、心臓の働きを取り戻す医療機器で、全国ほとんどのゴルフ場に備えている。ただし備えているだけでは、宝の持ち腐れで、消防署に連絡すると、講習に来てくれるという。

 千葉夷隅GCではAEDを27ホールでの各休憩小屋に1個ずつ、クラブハウスと計4個備えている。「ウチは山の中なので、救急車が来るのにどうしても30分ほどはかかるので……。AEDの講習は熱心にやっています。ただありがたいことにそんな例は今までなかったですが」(副支配人・和田隆之氏)

 冬のゴルフ場で倒れないための予防法を、千葉県に医院を開業し、自身も千葉CCの会員でもある宮本繁方医師は「ヒートショック、つまり温度差に気をつけること。また、冬は着込んでいるため汗をかき、乾燥もしているので意外と脱水症状になりやすい。水分をこまめにとるのも大事。朝イチではマスクなどを使用して肺に冷たい空気を送らないなど、気をつけてほしい」と助言する。

 また異変の前兆を少しでも感じたら、すぐにプレーを止める勇気も必要だろう。

 
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