フジクラから、現時点で世界最軽量となる20グラム台のシャフト「ゼロスピーダー」が発表された。組み立て前のシャフト単体でも29・5グラムという超軽量だという。一般的なドライバーのシャフトが40~60グラム前後であることを考えると、半分近い軽さになる。
同社では2014年に発売した「エアスピーダー」(30グラム台)が予想を上回る人気となったことで、軽量シャフトのニーズが高いことを改めて感じたという。アフターマーケットのシャフトといえば、60~70グラム台のハードヒッター向けが主流の中、ヘッドスピードがそれほど速くないゴルファーでも軽量のシャフトを使って、飛距離を伸ばすケースが少なくないようだ。
気になるのは、20グラム台という軽量で、破損などの心配はないのかということだが、専用のマンドレル(心金=しんがね)を開発し、カーボンシートの肉厚や角度を見直すことで、軽量化と強度を両立しているという。テスターとして使用したアマチュアゴルファーからは、「軽くて振りやすい」「しなりが大きいが、インパクトで戻ってくる」と好評のようだ。
「ボールが上がりづらくなった方や、シャフトのしなりが使えない方が飛距離を伸ばせるシャフトになっています。これまで培ったメイドインジャパンの技術力が、20グラム台の軽量化を実現しました」(フジクラ広報 甲斐哲平氏)とメーカーも胸を張る。
発売は4月15日。価格は7万円(税別)と、通常のアフターマーケットのシャフトよりも高額だが、重いシャフトが振りきれなくなっているシニア層を中心に恩恵がありそうだ。
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