全国的に記録的な暖かさが続く今冬。年末年始は天候にも恵まれたが、ゴルフ場の入場者数に影響はあっただろうか?
東日本の12月の平均気温は、1946年の統計開始以降もっとも高かったという。宇都宮市や横浜市、静岡市など全国19地点で平均気温が過去最高を更新。さらに、東京では、1月3日の最高気温が16・2度と4月上旬なみだった。
「元日から営業しましたが、2日と3日は昨年の早い時期から予約が埋まっており、入場者数も前年比1割増でした」というのは、ゴルフ5カントリー・オークビレッヂ(千葉県)の雨宮晴信支配人。同ゴルフ場は昨年から客単価を1割ほど上げたが、入場者数の落ち込みはなく、このままの暖冬が続けば1~3月期はオープン以来2番目の好業績になりそうだと笑顔で話す。
カレドニアンGC(同)の渋谷康治支配人は「2日から営業していますが、2日は昨年の入場者が120名で、今年は150名ですから約2割の増加。3日も同様で昨年より増えています」という。
例年なら12月中に2~3回、グリーンが凍ることがあるという埼玉県の川越CCの間瀬浩充支配人は「暖冬の影響で、この冬はまだ1日もグリーンが凍ったことがありません。夜に霜除けシートを被せない日もあるくらいで、お陰で入場者数も例年より1割以上増えています」とか。
影響は関東地方だけでなく、ゴルフ場運営大手のPGMによると、「鳥取の大山アークCCは、例年は年末にクローズに入るのですが、今年は1月6日現在でまだオープンしています」という。同コースでは早くも梅が開花しているというから驚きだ。
弊誌では先月、気象予報士の森田正光さんの「暖冬予想」を紹介したが、バッチリ的中した格好。しかし、森田さんは、暖冬だった98年の例を挙げ「太平洋側の関東地方などは大雪に見舞われる可能性がある」とも。「あったかいんだからー」と冬物をしまったりすることは、まだなきように。
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