予測不能のラテンパワー!?8歳からキャディだったF・ゴメス
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/02/09号
2016/02/02更新

予測不能のラテンパワー!?
8歳からキャディだったF・ゴメス

 ソニーオープンを制したのはアルゼンチン人のファビアン・ゴメス。また一人、今年のオリンピックとマスターズのダークホースが現れた?

 ゴメスは最終日、トップから4打差でスタートしたものの、6番から12番まで7連続バーディ。さらに、17番、18番の連続バーディで「62」をマーク。プレーオフでB・スネデカーを下した。

 ゴメスは、アルゼンチン出身の37歳。昨年のセントジュードクラシックで初優勝して、今回の勝利で2勝目。アルゼンチンの選手としては、米ツアーで複数勝利を上げた4人目のプレーヤーとなった。

 ゴメスは「8歳の時にキャディとしてゴルフにかかわるようになり、16、17歳まで(キャディを)やっていた」という苦労人。24歳の年の2002年にプロ転向、06年にベネズエラオープンに優勝してから、南米などで8勝をあげている。米ツアーでは、2010年にウェブ・コムツアーで優勝し、2011年と2013年にツアーカード(シード権)を獲得するも、両年ともに翌年のシード獲得に失敗。フルで出場するのは今季で4回目という遅咲きのプレーヤー。

 しかし、南米の選手は、普通の基準では測れない強さを持っている。同じアルゼンチン出身のA・カブレラが米ツアーで初優勝したのは、2007年の全米オープンで、37歳の時。その後マスターズに優勝しているが、米ツアーでの勝利は、実はこのメジャー2勝を含めて3勝だけ。

 アルゼンチンの英雄、R・デ・ビセンゾが名を成したのは、44 歳の時の全英の勝利で、有名なマスターズのスコア誤記で優勝を逃したのは翌1968年のことだ。

 波に乗れば、手がつけられないのがラテンアメリカのプレーヤー。年齢も、勝利数も関係がないとすれば、ゴメスがオリンピックやマスターズなどのメジャーで、大化けすることもありえる話だ。

 
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