茨城、栃木など北関東のアクセスがやや不便なコースは冬場、昼食つきで3000円台のフィも珍しくない。ゴルファーにとってはありがたいけれど、コースは"元"がとれるの?
「ゴルフ場はこのシーズンにこれだけということでなく、年間入場者のトータルで考えています。だから、いくら単価は下がっても入場者が途切れないほうがいいのです」とは、これまで8カ所のコースの経営コンサルタントを務めてきた石井米二郎氏。
ゴルフ場経営でいちばんコストがかかるのは人件費で、キャディ制をなくしてセルフプレーに切り替えたのはその第一の理由。従業員数はバブル時代の実に3分の1ほどになっており、100人いたコースなら30人といったところ。
さらに、従業員にいわゆるシルバー人材やアルバイトを活用し、人件費の削減に努めている。シルバー側も最低賃金ながら、空いた時間には練習できたり、ラウンドできたりの特典をもらうことでウィンウィンの関係のコースもあるという。
ざっと試算すると──。従業員30人で年間人件費約1億円。プレーフィは冬場は3000円でも年間で平均したら5000円ほど、それに年間入場者3万5000人をかけると1億7500万円。年会費が入ってきて、なんとか帳尻が合ってくることになる。
「芝のメンテナンスなどの固定費は年間決まっているし、従業員のモチベーションも下がらずにすみますからね。リピーターというのは、払った金額より得だと感じたら発生するもの。3000円より"お得感"があれば、また来てくれるものです」(同)
されど3000円! なのだ。
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