1月の大相撲初場所で、「日本出身力士」として10年ぶりの幕内優勝を飾った大関琴奨菊(32)のゴルフの腕前とは?
179センチ、180キロの体で相手を突き刺すように低く立ち合い、まわしを引きつけながら腰を上下に揺すって前に出る「がぶり寄り」を武器に、モンゴル人3横綱を撃破。"美人妻"の存在や、背中を大きく反らす取組前のルーティン「琴バウアー」は、62ページで紹介したとおり。
では、ゴルフの腕前はどうなのか? 関係者によると「ラウンドは年に1、2回。スコアは125前後」という。そんな琴奨菊が、初場所中に相撲をゴルフに例えたことがあった。メンタルを重視する大関は「取組までの過程が大事。体のケアだったり、(相手の)研究だったり、イメージ、気持ちの持っていき方とか。勝ち負けより自分を信じること」と熱弁。そのうえで「ゴルフだって距離を合わせても入らないことがある。コブ(傾斜)があったり、風もあったりするから。でも、勇気を持って打って、オーバーして(打つ感覚で)ちょうど入ることもある」と話し、結果を恐れず、自信を持って強気に攻めることの大切さを説いた。
琴奨菊が優勝するまで「日本出身力士最後の優勝者」だったのは、06年初場所を制した玉ノ井親方(39=元大関栃東)。同親方は、ゴルフ好きで深堀圭一郎や原口鉄也らと交流があり、調子が良ければ70台で回るほどの上級者としても知られている。
さらに「日本人力士最後の優勝者」だったのは、ベストスコア72で本誌でも連載していた大島親方(41=元関脇旭天鵬)だ。モンゴル出身の同親方は、05年に日本国籍を取得し、12年夏場所で初優勝を果たした。
こうして見てみると、優勝歴のある力士は、ゴルフと何らかの関わりを持っていることがわかる。現役の日本人力士で、ゴルフと関係が深いと言えば、小結の勢(29)。中学卒業後は、プロゴルファーへの道も考えたほどで、今も80台で回る実力がある。イケメンで人気も抜群で、初場所では鶴竜を破って初めて横綱から白星を挙げた。琴奨菊の次の和製力士優勝も、ゴルファー力士になるのか、注目だ。
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