アベレージクラスの人の多くは、「ロングアイアンもショートアイアンのように打てたらいいな」と考えているのではないだろうか。「だったら全部同じ長さにしてしまえばいい」と考えたのがブライソン・デシャンボーだ。その"独自理論"とは?
アブダビHSBC選手権の初日に64をマークして首位発進したブライソン・デシャンボー(米国・22歳)は、昨年の全米アマとNCAA選手権に勝ち、アマチュア世界ランキング4位(1月24日現在)の有望選手だ。ちなみに、全米アマとNCAAの両タイトルを獲ったことがあるのは、ジャック・ニクラス、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズ、ライアン・ムーアの4人だけで、デシャンボーは5人目の快挙を達成し注目を集めている。デシャンボーが注目されているのは、その戦歴ばかりではない。クラブセッティングがユニークなのだ。アイアンはロフト以外すべて6Iの長さ、ライ角、バウンス角で統一している。
「飛距離差はロフトで決まるし、こうすると同じスウィングプレーンで打てる」というのがデシャンボーの理論。「もう4~5年前からそうしている」と言うから、前述のアマタイトルもこれで獲ったということである。
実は、この番手の長さを揃える発想は古くからあり、30年以上前に、ゴルフ愛好家だったソニーの創業者である故・盛田昭夫氏が試作している。しかし、ショートアイアンは飛び過ぎるし、ロングアイアンは飛ばなさすぎるため実用的ではなかった。
アブダビでは、最終的には54位で終えたデシャンボー。今後もそのセッティングで戦い続けるのか注目したい。
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