週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

パー４でアルバトロス！
でもホールが＂たった＂２１８Yだって

　米女子ツアー、開幕戦・ピュアシルクバハマオープン３日目にジャン・ハナ（韓国）が、アルバトロスを達成。珍しいのは達成ホールがパー４だったこと。距離はたった２１８ヤードだ。そもそもこれでパー４とは……？

　ちなみに、同じ日、米男子ツアー、ファーマーズでもジェイソン・ゴアがアルバトロスを決めたが、このホールはパー５だった。

　パー５での達成記録は数多いが、パー４では米女子ツアーで史上初。米男子ツアー、欧州ツアー、また日本男子ツアーでも過去、１例ずつしかない。米では01年、フェニックスオープンでアンドリュー・マギー、欧州では15年、モーリシャスオープンでハビエル・コロモ。日本では１９９８年、中日クラウンズで中嶋常幸が記録している。

　パー４でのアルバトロスは、当然ながらティショットをカップインさせねばならない。ジャンがティショットを打ったのはスプーン、達成ホールはオーシャンクラブＧＣ８番ホールで実に２１８ヤード。その距離に＂不審＂を抱かれるのは無理ないところ。しかし、パーの距離には大まかな＂規定＂があり、女子ならパー３が２１０ヤード以下。パー４は４００ヤード以下。男子ではパー３は２５０ヤード以下、パー４、４７０ヤード以下。この数字は20年前ぐらいまでのルールブックに記載されていた。

　「あくまで目安というか、参考までにという数字。例えばオーガスタの11番は５0５ヤードだがパー４。規定より短い例も枚挙に暇がない。そのコースの立地・自然条件によって難易度は変化するし、距離だけでパーを決定するわけではない」（コース設計家・川田太三氏）

　オーシャンクラブ８番は左に海浜、それもグリーン左側に食い込むレイアウト。ふだんは海風が強烈にアゲンストに吹くせいで、２１８ヤードの距離でもパー４の難易度があると判断されたのだろう。たまたまジャンの時には風が止んでいたのかも？

　
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