1月にフロリダのオーランドで開催されていたPGAショーで、リオ五輪でゴルフの米国チームが着用するウェアがアディダスから発表された。五輪まであと半年を切った今、日本代表のウェアはどうなっているのだろうか。
日本ゴルフ協会(JGA)がデサントとウェアとアクセサリーのオフィシャルサプライヤー契約を結んだのは2014年。契約は2020年までで、日本代表へウェアとキャップ、ベルト、ソックスなどを提供するという内容だ。
JGAが日本代表を派遣するのは、基本的にアマチュアだが、五輪はプロも参加するため、リオ五輪では、松山英樹らもデサントのウェアを着用する。もっとも松山のウェア契約はスリクソンで、今年の春夏物からスリクソンのウェアデザインはデサントが担当するのでまったく問題がない。だが、国際ゴルフ連盟(IGF)は、JGAに対してウェアにロゴマークを使用しないようにと伝えてきていて、関係者を困惑させている。確かに米国チームのウェアにはUSAの文字しかはいっていない。しかし、他の競技では五輪であってもサプライヤーのロゴが堂々と使われていて、どうしてゴルフではダメなのか、腑に落ちないところもある。
「他の競技団体は、4年毎に五輪を経験したノウハウの蓄積があるが、ゴルフは100年以上五輪と無関係だったので、どう対処していいのかわからないのが現状です」と関係者は話す。
また、使用する用具に関しては、市販品として6カ月以上経過したもの、という縛りもあり、未発売の松山のゴルフシューズも問題になりそうな雲行きになっている。アシックスと契約している松山は重めの靴が好みで、市販品ではない特注のシューズを履いており、それが市販品の改良品とみなされるかどうか微妙なところなのだ。
デサントもアシックスも、現在、関係各方面と調整中とのことで、まだ具体的な対策が立てられていない。
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