若者がゴルフをやらなくなっている現状が叫ばれて久しいが、ゴルフをもっとカジュアルなものとしてとらえられる機会をふやすことで"敷居"を下げようと、いくつものコースが知恵をしぼっている。
足利CCのジーパンコンペ(右)とケントスGCでのフットゴルフ
足利CC(栃木県)は、昨年2月と7月の2回「ジーパンコンペ」を開催した。
プレーヤーがTシャツにジーンズといったカジュアルな格好でプレーをしてOKという、思い切ったコンペだ。
「ゴルフにはドレスコードがありますよね。けれども、それがゴルフに対する敷居を高くしている。ならば、ドレスコードでいちいち目くじらを立てている場合じゃない、という意味をこめて『ジーパンコンペ』を開催しました」(同CC支配人・三俣直樹氏)
すいぶん思い切ったように思えるが「2回目は従業員もジーパン・ポロシャツで営業しました。抵抗がないといえばウソになりますが、若いゴルファー人口をふやさないといけませんから、そこは腹をくくってやりました。メンバーさんからのクレームも覚悟しましたが、メンバーの方から『今日はカジュアルな格好で来たよ』との声もいただきました」(三俣氏)
今後も可能ならば継続し、ゴルフの敷居を下げる営業活動として続けていきたいとの意向だ。一方、KOSHIGAYAGC(埼玉県)は併設カフェが一般利用できるサービスを始めている。地域のランナーやサイクリストの休憩所としての活用もアピールし、ゴルフに興味がない人にもゴルフに触れてもらえる機会をつくることで、こちらもゴルフに対する敷居の高さを払拭する努力をしている。
静岡県のベルビュー長尾GCはドレスコードを一切なくし、カジュアルゴルフスタイルへと大きく舵を切った方針を打ち出している。
ケントスGC(栃木県)のようにフットゴルフ(サッカーボールをカップインさせる競技)にコースの一部を開放したり、那須ハイランドGC(栃木県)のようにコースデビューに特化した初心者専用ゴルフ場を謳うコースも。ゴルフをもっとカジュアルに、という試みが続々と登場、ひとつの流れになるかもしれない。
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