先週のペブルビーチで4位タイ、その前のファーマーズでも18位と、米ツアーでの岩田寛の健闘が続いている。
ヒロシの場合、ピンチがチャンスだ
ペブルビーチでは、最終日、最終組でフィル・ミケルソンとラウンド。結果は4位とはいえ、ジョーダン・スピースに7打差、ジェイソン・デイには5打差をつけ、ワールドランキングトップの二人に打ち勝っているのだから自信につながらないはずはない。
この試合は3つのコースで、3日目まではアマチュアとラウンドするという形式をとる。クリント・イーストウッドをはじめとする著名人が多く集まり、雰囲気が通常の試合とは異なるうえ、3コースでプレーするため、コースをよく知らない若手にとっては難しい試合となるのだ。
2日目が終わりトップタイに立った時点で「落ち着いてプレーできているし、プレッシャーも感じていない」と語った岩田だが、プロだけの最終日は、さすがに雰囲気が異なったのか、11番でトップに並んだ時には「もしかしてという気持ちに、僕のアイアンショットがついてこられなかった」という。
しかし、この試合平均280・5ヤードの飛距離でも十分戦えることを実感しただろうし、ショートゲームのうまいミケルソンが、アプローチでミスしても、すぐに立ち直るのを間近で見て「自分で自分を責め過ぎていた」と気づいたというから得たものも大きかったはず。
最近の岩田の活躍について、解説者の佐渡充高氏は「とくにいいのはバンカーショット。米ツアーで戦うには必ず"これは"という武器が必要になる。岩田の場合はそれがバンカーショットであり、ピン位置が難しいほど実力を発揮できる。武器があると自信になります。体の柔軟性もまるで20代の若手のよう。ああいう体なら、選手生命も長いと思います」と称える。
ヒロシの名がアメリカ中に知れ渡るのもすぐ?
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