マスターズまであと約1カ月。このタイミングでオーガスタナショナルGCの13番ホールの改造の話が浮上している。
"勝負を決める"13番
さすがに今年のマスターズには間に合わないが、世界でもっとも有名なパー5のひとつ、アーメンコーナーの13番だけに、どう変わるかが早くも注目を集めている。
現時点でわかっているのは、隣接するオーガスタCCから、一部の土地を購入し、13番のティを50ヤードほど後方に移すということだ。
この13番ホールは510ヤードと距離が短いため「長くしたい」というオーガスタナショナルGCの意図は容易にわかる。ただ、13番は一昨年のバッバ・ワトソンの林越えが度胆を抜いたように、マスターズを盛り上げている興味深いホールでもあり、「変えてしまうの?」と不安の声が上がっているのもまたうなずける話だ。
この13番、基本は"バーディホール"なのだが、ドッグレッグしているうえ、クリークがフェアウェイ左サイドからグリーン手前に流れており、受けているグリーンも傾斜がきついため、落とし場所を間違えると、クリークまで転がり落ちてしまう。マスターズの最終日、このホールでバーディを取って優勝するプレーヤーは多いが、このホールでボギー、ダボを叩いて優勝争いから脱落するプレーヤーも少なからずいるのだ。
距離が長くなって、刻むケースが増えれば、最終日の面白みが薄れるのではないかというのが"改造不安派"の言い分。
ちなみに、オーガスタナショナルの12番グリーンと13番ティの奥は、オーガスタCCの9番ホールにあたり、買収にあたって、この9番ホールの改造費用もオーガスタナショナルが出すことになるという。
買収・改造費用は30億円前後になる見込みで、結果だけで見れば、1ヤード伸ばすのになんと6000万円もかかる計算。なんともスケールの大きな改造話、今後も注目だ。
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