関東地区のゴルフ会員権相場は昨年末から下げ止まり感が出てきた一方、会員募集では「好調」を伝えられるコースが現れるようになった。「クラブメンバー」になりたいというニーズは確かなものなのか。関係者に聞いた。
「募集好調」の代表といえるのがPGMグループ。同社は昨年4月から全国77コースの新規会員募集を本格開始。すると、セゴビアGC(茨城)や岡部チサンCC(埼玉)など数コースがすぐに定員に到達。「正直申しまして、想定以上の好調さでした」(同社広報)と語る売行き。
結果、初年度(この3月まで)の売上げは13億円強。一年で約6000人の新規入会(平均年齢は比較的若く55~56歳)が見込まれることになった。
同社によれば、もともと入会を希望するゴルファーは多かったのだが、実際の手続きや購入価格など詳細までは知られてなかった。そこに77コース一斉募集のスケールメリットで、メディアに大きく取り上げられて話題になったことで、情報が行き渡り、需要が掘り起こされたとみている。
また、ニーズはまだあると分析、4月からの来年度も同じく77程度のコースで募集を行う予定という。
需要の高まりは会員権市場でも見られるのだろうか。「実感しています」と語るのは会員権売買「アイエムゴルフ」の飯田一社長。
「PGMさんは低価格帯ですが、高額物件でも確かに"買い"が増えています。ただ、"売り"が少なく売買成立の動きはまだわずかですけど……。法人の買い替え需要に力強さが出てきたように思います」
関東ではほかにも、きみさらずGLが5月9日から追加募集。全面改造中のザ・ロイヤルオーシャンも募集を予定するなどの盛んな動きが見られる。アクティブゴルファーの増加につながることを期待したい。
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