韓国女子ゴルフ界が"場外騒動"で揺れている。発端は、3月頭の米女子ツアーHSBCチャンピオンズだった。
世界ランク6位のジャン・ハナ
世界ランク9位のインジ
大会出場のためにシンガポール入りした空港のエスカレーターで、世界ランク9位のチョン・インジが落ちてきたキャリーバッグにぶつかって負傷。キャリーバッグの持ち主は、同じ韓国勢で世界ランク6位のジャン・ハナの父親だった。
当初は偶発的な"アクシデント"としてしか扱われなかったが、全治2週間の負傷を負って棄権したチョン・インジを尻目に、ジャン・ハナは優勝。ふたりがリオ五輪の韓国代表枠を争っている関係もあって、韓国ネット上では双方のファンが対立。94年リレハンメル五輪女子フィギュア出場権を巡って起きた"ナンシー・ケリガン襲撃事件"を彷彿させるとして、「ハナはトーニャ・ハーディングか」との論争まで起きたほどだ。
しかも、「謝罪はした」(ハナの父)、「しっかりした謝罪はない。周辺では空港内の監視カメラ映像を入手して刑事告発すべきとの意見もあるが、ことが大きくなっても娘のためにならないから我慢している」(インジの父)と、父親同士の感情的なもつれにまで発展。韓国では、娘の練習場への送り迎えはもちろん、大会出場の際は自らハンドルを握り、ゴルフバッグを担いでキャディまで務める"ゴルフ・ダディ"が多いが、「ハナVSインジ論争の元凶は"ゴルフ・ダディ"たちの陰の競争のせい」(『韓国日報』)と、親族も加わった過熱競争を厳しく批判する記事も出ている。
KLPGA関係者も、「今回の件に故意性はないと信じているが、根本的な原因は父親たちがほかの選手たちを"娘の同僚"と見なさず"倒さなければならない競争相手"と認識しているために発生しているので残念だ」と呆れ気味だ。家族も加勢した"場外舌戦まで起きている韓国のリオ五輪代表争い。7月11日の代表決定まで熾烈化は必至!?
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