男子プロゴルフ界で豪州勢の勢いが止まらない。今年の米ツアーで12戦してすでに4勝(3月27日現在)。"とあるランキング"でも1位を独走しているという。
韓国のゴルフ人気を引っ張るボミ
A・スコットとともに豪の二枚看板、J・デイ
今年の序盤をにぎわせている豪州勢のツートップ、アダム・スコット(ザ・ホンダクラシック、WGCキャデラック選手権で優勝)、ジェイソン・デイ(アーノルド・パーマー招待、WGCマッチプレー優勝)。2人とも2週連続勝利という圧巻の強さを見せた。
すると、豪州プロゴルフ協会が面白いデータを発表した。2014年から今年の3月21日までの期間、国別選手の欧米ツアーの勝利数と人口の割合を計算したというのである。
例えば日本なら、前述の期間には松山英樹の2勝がある。これを日本の人口約1億3000万人で割ると、6365万人となる。つまり約6400万人に1人しか欧米ツアーで勝っていないということ。他の国では、韓国(2511万人に1人)、イギリス(801万2500人に1人)、米国(455万5714人に1人)アイルランド(229万7500人に1人)となる。
そして豪州は16勝、それを人口で割ると144万5625。つまり約140万人に1勝となり、堂々の1位。しかもこの勝利数にはデイのWGCマッチプレーがカウントされていない。
「この数字は豪州プロゴルフ協会が、自国の強さをPRするためにリリースしたものですが、昨年から豪州はゴルフ人口も急増しているそうです。スコット、デイの2人がさらにブームに拍車をかけるのでは……」(ゴルフジャーナリスト・河北俊正氏)
オーストラリア産業会議の発表でも、ゴルフ参加人口は確かに増加中で「スコットらプロがアマチュアゴルファーを刺激してくれた」とはオーストラリアPGA、ブライアン・ソーバン氏。スター選手が出てゴルフ人口が増加するのは韓国も同様で、09年は250万人だったのが、14年には300万人、昨年は日本でイ・ボミが賞金女王になると470万人にまで増加。
ゴルフ人口減少の食い止めにはスタープレーヤーの存在が大きいのだ。
【関連記事】こちらも注目です!
2015/10/15 日本ではボミ人気が圧倒的。韓国ではどうなの?
2014/4/22 米ツアー21戦中4勝、豪州勢の強さの秘訣は「出稼ぎのハングリー」
一覧へ戻る
|