先のシェルヒューストンオープンの優勝者インタビューでジム・ハーマンの口から"思わぬ名前"が飛び出した。話題のドナルド・トランプだ。
2人の関係は、ハーマンがQスクールで落ち続けるも、クラブプロになることを決心して、トランプ氏のゴルフコースで働き始めたことに始まる。
「06年にニュージャージー州のトランプナショナルGCで働き始めて、始めの1カ月半ほど、彼とはよくプレーをした。トランプ氏は、プロアマなどで多くのプレーヤーを見ているから、いろいろなことを話してくれた。彼は私に多くの自信を与えてくれたし、実際、私も彼と回ると本当にいいプレーができた。資金的にも援助してくれて、小切手を切ってくれたんだ。そのおかげでゴルフが続けられ、07年のQスクールに受かって、いまの私がある」(ハーマン)
トランプナショナルで働いたのは2年ほど。その後も、シード権を失うこともあったが、トランプとの付き合いは続き、なんとこのヒューストンオープンの前週、3月26日にも、彼は予備選まっただなかのトランプとゴルフをしているのだ。
トランプナショナルを30歳で辞めてから8年目のツアー初勝利。かつてはほぼスクラッチプレーヤーといわれ、間もなく70歳になるいまでも250ヤードの飛距離を飛ばすトランプ。ゴルフに関しては、"見る目"があるのだろう。
これで、マスターズをはじめとするメジャーの切符を手に入れたハーマン。トランプにしてみれば、自分の所有するコース(ターンベリー)でメジャーを開催し、目をかけたプロが優勝するというのが、ゴルフ界における夢なのかもしれない。
いや、そもそもこうしたゴルフ支援も、共和党支持者の多いゴルファーたちへアピールするパフォーマンスなのかもしれないが……。
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