週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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キズが自分で治っちゃう！
ＳＦみたいなボール登場

　ボールの機能はさまざまに変化してきたが、ついについたキズが自然に自己修復するボールが４月14日に発売になる。ブリヂストンの「ツアーＢ　Ｖ10」ボールがそれだ。

「Ｖ10」はツアーステージ時代の２００６年に発売されて以来、人気のボールで、今回で６代目となる。前作からは、プロ使用モデル同様のウレタンカバーを採用して、飛んで止まるという「第三のボール」の代表的なモデルとなっている。

　自己修復機能があるのは、今回採用された「スリップバイトコーティング」という新しい塗料。コーティングの材料が、非常に軟らかく高弾性のため、一度ついたキズが、外部からの圧によりバネのように押し戻されて、元の状態に戻るのだという。すでに発売され、ツアープロが試合で使用している「ツアーＢ　Ｂ３３０Ｘ」や「ツアーＢ　Ｂ３３０Ｓ」にも同様のコーティングが施されている。

　ボールについたキズが自然に修復されるなら、劣化を気にせず半永久的にそのボールを使うことが出来るのかと思いきや、そう上手くもいかないようだ。「表面についた細かなキズについては修復されますが、コーティングは10数ミクロンの厚さのため、それよりも深いキズがついた場合は、残念ながら修復されません」（ブリヂストンスポーツ広報　浦邉敏彦氏）。しかし、このコーティングにより、擦り合わせるとボールがくっつくほどの摩擦力が生まれ、アプローチでのスピンの保持率が非常に向上したという。耐久性が良くなり、汚れにくくなる効果もあるとのことなので、ボールのキズを気にする向きには試す価値がありそうだ。

　
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