日本、韓国で育ち、米国で活躍するコスモポリタン、野村敏京が今季米女子ツアー2勝目。強さの秘密は?
これまで米女子ツアー優勝者は樋口久子、岡本綾子はじめ13人いるが、日本開催30試合での勝利が6人。勝利数は岡本17勝、宮里藍9勝、小林浩美4勝、樋口、福島晃子、上田桃子が2勝。
今回、野村が勝利したスウィンギングスカートクラシックが行われたのはレイクマーセドGCで、難コースとして知られる。平らなライはなく、高い木が生い茂っていてフェアウェイを狭くしている。在米の解説者のレックス倉本は「ドライバーの飛距離と正確性、パーオン率を合わせたボールストライキングの能力が要求されるコース。最終日、強風の中で4打差でぶっちぎる圧勝でしょ。メジャー獲りに近づいた」と絶賛。技術面での成長は「もともとドライバーの飛距離で勝負するタイプだったが、昨年、クラブがやや下からあおり気味に入っていた点を修正してから正確性が増しましたね」(レックス)
部門別でもバーディ数173(1位)、パーオン時の平均パット数1・74(3位)、平均スコア70・13(5位)など、勝利のための数字が安定している。
「モノが違う」「チャンレジ精神がある」などの評もあるが、本人もこの"強さ"については「メンタルが大きい」と語る。「ミスしたときに『なんで』と思わない。人なんだから当たり前、と。ゴルフを楽しくやっているから、ゴルフも私に楽しくやってくる」(野村)。
2勝目でこの時点で世界ランクは23位にジャンプアップ。4月末には五輪出場のメディカルチェックを受けるため、日本に帰国した。
五輪の位置づけはとの問いに「同じ試合です」とサラリ、メジャーで勝つ自信はと聞かれると「あります。理由? だって、あるからです(笑)」とまたもサラリ。まさしく"強メンタル"。五輪を舞台に発揮できるか。
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