週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

コースでドローンが荷物をお届け！
目的地にはカートが自動で！

　ゴルフの世界から産業革命が始まる？　そんな話が現実味を帯びてきた。

「10年後には、ドローンが行き交うのが当然になる」と三木谷氏

　まずは空から。楽天が小型無人機「ドローン」を使い、千葉県御宿町のキャメルリゾートで、ボールや飲み物の配達を始めると発表。先月末にはデモ飛行も行った。スマートフォンの専用アプリから注文を受け、利用客のもとへ届けるというもので、利用料は無料（商品の代金のみ）。離陸から荷降ろしまで自動で行い、荷物は２キロまで。まずは５月９日から１カ月、同リゾートで運用し、改良点などをまとめるという。将来的には、同社の主力のインターネット通販でマンションなどに商品を運べるようにするとし、今回のゴルフ場での運用はその＂テスト＂ともいえる。

　同じく、画期的なテストケースがシンガポールでゴルフカートを用いて進行中。このカートにはハンドルに代わり液晶モニターがついていて、自動運転するもの。いま、世界中の自動車メーカーが実用化にしのぎを削る自動運転自動車のゴルフカート版なのだが、これが世界初の実用例だ。場所はコースではなく公園内だが、歩行者や自転車もいるなかでの走行で、すでに５００人が乗車したという。

　カートはアメリカのマサチューセッツ工科大学がシンガポール大学と協力して開発したもので、公園でのテストで貴重なデータを集めたという。さらには、この開発メンバーが新しい会社を興し、より乗用車に近い自動運転車を開発中。早ければ今年中、遅くとも数年以内にドライバーのいないタクシーがシンガポールの街を走ることになりそうだ。

　ゴルフ場で、ゴルフカートで、物流の＂進化＂は進む。

　
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