タックスヘイブン(租税回避地)に会社を設立して自国の課税逃れをするセレブや指導者、企業の名前が記載された「パナマ文書」。先週、そのリストが公表され大きなニュースになったが、明らかにされた会社に3人のメジャー優勝者が出資していたと報じられた。
ゴルフ界ではハリントンらの名が挙がったが……
アイルランドの「アイリッシュタイムズ」紙が伝えたもので、「パナマ文書」に世界的なマネジメント会社IMGが設立した「マークスメン・ギャランティード・ファンド」という会社名が記載されていた。そして、同社の出資者のなかにパドレイグ・ハリントン、レティーフ・グーセン、イアン・ウーズナム─3人合わせてメジャー6勝のプロゴルファーの名前があるというのだ。
IMGは、かつてはタイガー・ウッズが契約していた世界最大手のマネジメント会社で、日本の松山英樹や宮里美香、テニスの錦織圭などが契約。日々の細かなスケジュール管理から資産運用まで、選手に代わって処理している。今回名前が挙がった3人も契約選手で、ハリントンは同紙の取材に対し、「IMGが立ち上げたその会社(1998年設立、05年解散)にお金を出し、利益も受け取ったが、それはすべてタックス・コンプライアント(税の法令遵守)されている」と回答。同紙も不正はまったくないと紹介している。
3人にしてみれば、たまたま騒ぎに巻き込まれた感じだが、パナマ文書に関してはフィル・ミケルソンの名前が出ているのではと噂されていた。というのも、ミケルソンはかつて「カリフォルニアの州税は高いから他の州に引っ越そうかな」と発言し、反発を買った過去があり、節税に〝熱心〟と見られているからだ。
しかし、現在のところタックスヘイブンの利用が問われるプロは見当たらない。
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