松山英樹の米ツアー3勝目も期待されたプレーヤーズ選手権は、現・世界ナンバー1のジェイソン・デイの"順当勝ち"で幕を閉じた。
強さと遅さで有名!?
初日にトップに立ってから、最終日まで1度も首位を譲らない完全優勝で、過去17の出場トーナメントで、メジャー(全米プロ)を含む7勝目、うち3勝が完全優勝という、憎らしいまでの強さ。全盛期のタイガー・ウッズを彷彿させる試合運びで、アダム・スコットは「タイガーみたいな勝ちっぷり」と脱帽。
デイと対照的に、"悲劇の逆転負け"を喫したマスターズ以来の試合出場となった、前・世界ナンバー1のジョーダン・スピースは、あえなく予選落ち。しかも、予選の2 日間、デイと同組での直接対決だったために、明暗が一層際立った。不調の原因はパター。パット数が2日間で「59」、パターのストロークゲインド(パッティングがどれだけスコアに貢献したかを示す数値)の順位は出場選手中122位という数字が、それを物語る。本人は否定しているが、これもマスターズの"後遺症"なのかもしれない。
デイ、スピースとともに、「新ビッグ3」の一翼を担う、元・世界ナンバー1、ローリー・マキロイも、このところはパッとしない。昨年11月以来、優勝からは遠ざかり、試合運びでもミスによる自滅が目立つ。プレーヤーズの最終日では「前のホールでバーディパットを外したフラストレーションを引きずってしまい」(本人)、13番のパー5でティショットで池ポチャ。ただ、好調ではないにもかかわらず、プレーヤーズまでの出場6試合中、5試合で12位タイ以上という成績はさすがの実力。
現状では、"新ビッグ3"のうちデイが頭一つ抜け出した格好だが、一方でプレーヤーズ3日には18ホールに6時間以上かかったデイの"スローっぷり"に「あれでは、ジェイソン・デイではなく、オール・デイ(丸1日)だ」と揶揄する声も上がっている。ナンバーワン、さてどうする!?
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