ウェッジ専用のシャフトは以前から存在していたが、ゴルファーのスウィングタイプに合わせて2種類が選べるモデルが登場した。フジクラの「MCIソリッド」と「MCIマイルド」だ。
そもそもウェッジ用のシャフトとはどんなものだろうか。恵比寿のフィッティング工房、ウルトラクラブスの家城智一クラフトマンによると「シャフトの先端側がしなりやすく、バックスピンがかかりやすいのがウェッジ専用シャフトの傾向です」。さらに、今回、同メーカーはスウィングタイプに合うよう"進化"させた。「MCIソリッド」は先中調子でボールをさらうように動くのが特徴のシャフト。手首を柔らかく使いながら、ヘッドをシャローに動かし、ターフをあまり取らないゴルファー向けという位置づけだ。「MCIマイルド」は、マイルドという名前に反して、先端部分の剛性を高めたシャフトで、ハンドファーストに鋭角にクラブを上から打ち込むようなスウィングのゴルファーにマッチするという中元調子シャフトだ。「MCIソリッド」は、ふわりとボールを上げて高さで止めるようなボールが打ちやすく、「MCIマイルド」は、低く打ち出してスピンでブレーキをかけるようなアプローチをしやすいという。
一般的なアマチュアが、ウェッジ用のシャフトを使う恩恵はあるのだろうか。「ウェッジ用のシャフトを使うと、フルショットで数百回転分程度スピンが増える傾向があるようです。シャフトを変えることで、ボールを上げやすくしたり、スピンをかけやすくすることは可能ですが、アイアンセットと比べて、重さと硬さが大きく違わないように気をつけたいところです」(前出・家城氏)。
アプローチが苦手なら、ヘッドではなくシャフトを変えてみるのもアリかも。
【関連記事】こちらも注目です!
2009/02/26 一世風靡したオリムピックがシャフト市場に復帰。用品界の活性化なるか
2009/12/26 「リシャフト」に「カスタム」も加わってシャフト市場が活況
2008/04/17 女子プロの大半がアイアンのシャフトをカーボンにチェンジ、どうして?
一覧へ戻る
|