障がいがあっても、もっとゴルフを楽しみたいという人にとっては朗報。日本初の「障がい者クラブ」が誕生した。
兵庫県にある東条の森CCでは、日本初の"クラブインクラブ"と銘打って高齢者のための「百歳クラブ」、小学生(12歳まで)対象の「キッズクラブ」、中学・高校生(18歳まで)の「ジュニアクラブ」などの会員を募集しているが、なかでも目を引くのは「障がい者クラブ」だ。入会条件は障がい者手帳を持っていることという。「実はうちでラウンドする方のうち、1000人ぐらいが障がい者手帳を持っていらっしゃいます(手帳を提示すれば利用税は不要)。ならば、その方たちが集まってコンペをやったらどうだろうかというのが発端です。弊社の社長が障がい者の方に理解が深いということもありました」(同クラブ社長室・広報担当、細島啓樹氏)
社長の三品智加良氏は障がい者協会の支部長も務め、12年に日本で行われた世界デフ(聾唖者)ゴルフ選手権大会のプロデュースもしたという。しかし、障がい者と一口にいってもその障がいはさまざま。たとえば車椅子でのバンカーはどうするのか? 受け入れ側のサポートは整えられるのか? など。
「現状では従業員を1人つけるというサポートはできません。まずはうちに来られる1000人の方を対象に徐々に進めていければと。現にデフの方たちのコンペはすでに実施しています」(前出・細島氏)
ゴルフ人口も減少しているご時世、ゴルフ場、障がい者、どちらもウィンウィンの形になればゴルフ界にとってもこの上ないことだが……。
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