関西オープンで日本ツアー初出場・初優勝を飾った韓国のチョ・ビョンミン(26)。韓国のゴルフといえば女子のイメージが強かったが、ここにきて韓流若手男子に注目が集まっている。
身体能力は韓国軍の折紙つき
初日にトップに立ってから、最終日まで1度も首位を譲らない完全優勝で、過去17の出場トーナメントで、メジャー(全米プロ)を含む7勝目、うち3勝が完全優勝という、憎らしいまでの強さ。全盛期のタイガー・ウッズを彷彿させる試合運びで、アダム・スコットは「タイガーみたいな勝ちっぷり」と脱帽。
兵役のため特殊部隊に属したことが大きく報じられたチョ。韓国でも「特殊部隊出身のチョ・ビョンミンの人生逆転劇、日本で初出場・初優勝のサプライズ」(日刊紙『韓国経済』)と報じられた。
アマ時代は高校生ながら07年に国家代表に選ばれ、韓国体育大学時代の09年にプロ転向。しかし、すぐに活躍とはならず、7年で1部ツアー39試合に出場しても一度もトップ10入りしたことがなかった。
転機になったのは12年1月から約1年10カ月の兵役期間。それも"特戦士"と呼ばれる特殊部隊に志願入隊し、「ヘリにも乗ったし、パラシュート降下訓練も受けた。軍隊生活を通じて自分にとってのゴルフの大切さと切実さを改めて学んだ」(チョ)という。
ちなみに父親は医薬品やキムチ、農産物などを流通させる貿易会社を営んでおり、「息子の優勝が信じられずまだ実感がわきません」と韓国メディアに話している。
それにしても今季は韓国男子、しかも20代の若手が元気だ。4月には昨季韓国ツアー新人王のイ・スミン(22)が欧州ツアーの深圳インターナショナルで優勝、5月にはワン・ジョンフン(20)が同じく欧州ツアーのハッサン2世トロフィとモーリシャスオープンで2週連続優勝の快挙。
昨年のBMWPGAで優勝したアン・ビョンフン(24)に続けといわんばかりの活躍だ。
欧州組の三人は韓国で"若い血三銃士"ともいわれ注目を集めている。さらには、特殊部隊出身のチョも加わり、世界中でますます韓流若手男子の存在感が増しそうだ。
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