英米のゴルフ団体はゴルフ人口の減少に歯止めをかけようとあの手この手。なかでも、最近力を入れているのが「9ホールプレー」だ。
舞台はロイヤルトルーン!
USGAは2年前から「9ホールプレーの日」を設け、全米規模でイベントを展開しているが、R&Aは今年初めて、全英オープン直前の会場で9ホールのアマチュア選手権を開催することになった。
R&Aがアマチュアの9ホール選手権を開催するのは7月9日。14日から全英オープンが始まるロイヤルトルーンが舞台。全英オープンの設定コースをプレーできるわけで、選手の挑戦意欲はこれ以上ないほど掻き立てられそうだ。
今回はイギリスとアイルランドの13会場で予選を実施。開催のロイヤルトルーンGCの代表と合わせて30選手が出場する予定だが、来年は予選規模を拡大、イギリス、アイルランドの全クラブに予選の実施を呼びかけるとしている。
R&Aがハーフラウンドを推進することになったのは、ゴルファーの意識調査の結果「通常のゴルフは時間がかかりすぎる」という意見が増えてきたからのようだ。昨年11月の会議の席上、調査対象ゴルファーの60%が「要する時間がもっと短ければ楽しい」と回答。25歳~44歳の21%が現状より1時間半程度短縮されることを望み、19%が「9ホールなら、プレー回数はもっと増えるだろう」と答えたとする調査結果が発表された。
一方、USGAでは2年前から「プレー9デー」という全米で9ホールプレーを楽しんでもらうプロモーションを展開。今年は5月~10月の毎月9日を「プレー9デイズ」としてプレー数の拡大を図っている。
世界的に都市人口が増えた結果、「ゴルフと時間」に対する意識は大きく変わってきたのだろう。両団体の取り組み、やがては日本にも波及するかもしれない。
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