広い敷地を利用して野菜栽培や養殖など"副業"を行うゴルフ場が増えてきた。
ぎふ美濃GC(岐阜県)には先月26日、人工光による野菜工場「あかりえ菜園」が完成、6月末の出荷を目指す。栽培するのはサニーレタス、水菜などの葉物野菜で、同ゴルフ場のレストランでの食材に利用するほか、岐阜、愛知県内のゴルフ場、ホテル、飲食店に出荷するという。
「完全滅菌の水耕栽培なので洗わずにそのまま食べられ、しかも味がいいのが特徴です。今後はさらに規模を大きくしてやっていきたいと思っています」(安藤智昭副支配人)
野菜の栽培は富士見ヶ丘CC(静岡県)でも。敷地内に農園を造成、ナスやピーマン、ジャガイモ、枝豆などを栽培し、料理の食材として利用している。7月7日~21日には、5月に15番ホールのティグラウンド横に植えたゴーヤを使った「ゴーヤと車麩のチャンプル」を提供予定だ。
一方、コース近くの温泉を利用してトラフグを養殖しているのが那須小川GC(栃木県)。秋~冬を中心にゴルフ場内の売店で鍋セット、唐揚げセットを販売しているほか、同GCグループの南平台温泉ではホテルの夕食として宿泊者に提供し、好評だという。
さらに、しがらきの森CC(滋賀県)では昨年6月、コース内に7つの巣箱を設置し、ミツバチを育てている。養蜂業を営む会員の勧めで始めたものだが、同クラブの恵まれた自然環境もあってか、8月には良質なハチミツを採取。コース売店で販売したところ、即日完売するほどの人気だったとか。
コースが意外な"とれたての名所"になっている。
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