バンカーで女子プロとキャディが作戦会議。それってアリ?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/06/21号
2016/06/24更新

バンカーで女子プロと
キャディが作戦会議。それってアリ?

 選手がボールを打った後、キャディがバンカーの砂をならすのはゴルフの試合ではよくある光景だ。ところが、選手がボールを打つ前にキャディが一緒にバンカーに入り、どこに打とうか作戦会議……そんな"珍光景"がヨネックスで見られた。

プロとキャディ、2人でバンカーに入るのは「違法じゃないけど不適切」!?

 その選手が優勝争いを演じていたこともあり、テレビにしっかりと映っていたのだ。すると試合後、編集部に「ルール違反では?」「エチケット、マナーの面から問題」といった疑問や意見が寄せられた。

 そこでLPGAに問い合わせると「ルール上は問題はありません。ルールに抵触しない以上、なんら処分もないし、またコメントする立場にもありません」とのこと。

 ところが「ルール上、問題がなくてもマナーとエチケットの点から疑問」との声を投げかけるのが、ゴルフマナー研究家の鈴木康之氏だ。

 「バンカーはハザードという特別なエリア。そこに選手以外の人がストロークする前にむやみに立ち入るのはいかがなものでしょう。"違法ではないけれど不適切"といわざるを得ません。プロのプレーはジュニアも見ています。少なくとも、そうした行為がお手本になるとは思われません」

 違法ではないけれど不適切とは、まるでどこかの知事の政治資金の使い方のようだ。

 昨年の中京レディスのプロアマでは、帯同キャディの態度がゲストに不快感を与えたとして、選手には厳重注意、キャディには3試合の職務停止処分が下されるということがあったのは弊誌でも既報のとおり。ファンは選手のプレーを見にコースに足を運び、テレビ中継を観ている。選手のプレーよりも注目を集めるキャディの行為はいかがなものか。そんな声があがったのもむべなるかな、だ。

 
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