ヨネックスレディスで優勝したタイのP・チュティチャイ。使用するドライバーはツアー選手では珍しい兵庫県のカスタムクラブメーカーのものだった。
バルドのドライバー「バルド コンペティオーネ568」がそれだ。420㏄と小ぶりなヘッドで、ディープフェースということもあって、構えた感じはさらに小さく見える。しかし、つかまりがよく見た目よりもミスヒットに強いという。中上級者向けに低スピン性能を高めているのが特徴で、4月から使用しているチュティチャイも、キャリーもさることながら、棒球によってランでも飛距離が稼げるのが気に入っているという。
もともと、バルドを使うきっかけになったのが、"タイの宮里藍"と言われ、現在は米女子ツアーでプレーするポーナノン・ファトラムの影響だ。バルドの契約選手で、現在、米ツアーで賞金ランキング17位という有力選手であるファトラムの勧めで、他のタイ人プレーヤーらと共にバルドをテストしたという。
バルドは、とくにギア好きの間で人気が高く、こだわりの強いゴルフ工房で評価する声は多い。「チュティチャイ選手が優勝し、ショップさんからもおめでとうの声をいただいています」(エヴァンジェリストジャパン 日笠孝文代表)と、メーカーも取扱工房との結びつきを強調する。
以前には、アキラプロダクツのクラブを使用した久保谷健一がツアー優勝し、最近ではAデザインゴルフのユーティリティーが、2年間でツアー4勝を上げるなど、カスタムクラブメーカーがプロのツアーでも実績を残している。今後、カスタムクラブを使用するツアープロが増えるのかも気になるところだ。
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