週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

ぞくぞく再開。
熊本のコースの現状は……

　４月に発生した熊本・大分での大地震の影響で営業を休止したゴルフ場は多かったが、再開コースも増え、ゴルファーが戻ってきている。

あつまる阿蘇赤水GC 阿蘇リゾートグランヴィリオホテルG 阿蘇大津GC

　あつまる阿蘇赤水ＧＣ（阿蘇市）は「併設のホテルの再開は秋になる見込みですが、ゴルフ場は別棟をレストランに使って６月１日から営業再開しています。復興記念キャンペーンとして料金の割引もありますので、ぜひお越しください」（牧山浩支配人）。阿蘇リゾートグランヴィリオホテルＧ（同）は「西コースを４月26日に、東コースは６月１日に営業再開。ホテルも一部断水しましたが、いまは営業中です」（スタート室・田窪昭彦さん）。ただ、地震の影響で来場者は昨年の４割減という。「揺れもほとんどなくなったので、ぜひ遊びにきてください」（田窪さん）と力を込める。阿蘇大津ＧＣ（大津町）は６月18日から営業再開。コース内に地すべりや亀裂が発生するなどしたが、必死の復旧作業の甲斐もあり、まずはインホールのみで再開する運びに。

　女子ツアー・バンテリンレディスが中止になった熊本空港ＣＣ（菊陽町）は「断水やハウスの天井が一部落ちたりしましたが、すぐに復旧。４月21日から通常通りの営業を続けています。ただ、お客さまは例年の半分くらい。ぜひ県外からもお越しください」（経理部・宮本麻未さん）とのこと。

　チェリーＧ宇土Ｃ（宇土市）はゴールデンウィーク明けに再開し「来場者は例年の８～９割まで戻っています。地元のお客さまが大半で、なかには震災のストレスの発散にきたという方も。私自身は家の前のビニールハウスで10日ほど寝泊まりしましたが、雨音が響くこともあって家に戻りました。現在は地震はほとんど感じません」（経理部・桑原政司さん）。

　復旧の＂喜び＂のニュースの一方、まだオープンできないコースがあるのも現実。くまもと阿蘇ＣＣ湯の谷Ｃは「現時点では今年中の再開は無理かと。被害の少ないホールだけを集めて９ホールでの営業再開ができないか検討中という段階です。熊本で一番古く、風光明媚な景色を楽しみに県外からのお客が５割を超えるコースなので、なんとか存続させたいと模索しているところです。今年はメンバーさまの年会費も徴収をやめました」（甲斐文康支配人）とのこと。

　夏休みの計画に＂熊本ゴルフ旅行＂を一案としてみてはどうだろう。

　
【関連記事】こちらも注目です！
2016/06/02　「ゴルファーだからこそできることも」上田桃子、熊本市役所へ
2016/05/19　熊本・大分で大地震発生。コースへの影響は……

一覧へ戻る