英国のEU離脱でスコットランド独立問題再燃?ゴルフ事情は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/07/12号
2016/07/06更新

英国のEU離脱で
スコットランド独立問題再燃?ゴルフ事情は?

 国民投票により、英国が欧州連合(EU)から離脱することが決定した。ゴルフ発祥の地、スコットランドの"ゴルフ事情"には何か変化があるだろうか?

 投票前は残留の確率が2、3パーセント上回るとの予想だったが、イングランドの地方部で離脱派が意外に多く、ご承知のとおりの結果となった。

 「ただ英国でもスコットランドでは7割近い人が残留を望んでいるので、またぞろ英連邦からの独立問題が息を吹き返してくるかも知れませんね。2年前には住民投票が行われましたが、再びそういった状況になることは十分あり得るでしょう」(上智大学総合グローバル学部・前嶋和弘教授)

 スコットランドにはセントアンドリュース・オールドコースを始め、全英オープンを開催する名門リンクスが数多く存在するが、EU離脱によって何か変化があるだろうか?

 スコットランドで生まれ、リオ五輪コースでシェイパーを務めたベンジャミン・ウォレン氏は次のように語る。

 「いや驚きました。信じられない! しかしスコットランドのゴルフ事情は全く変化がないと思いますよ。全英オープンを主催するR&Aは、役員が英国中から集まり、メンバーは世界中から集まっていますから、離脱しようとしまいと関係ないでしょう」

 またセントアンドリュース市で育ち、現在は軽井沢に住むクラシッククラブ愛好家のアレックス・ブルース氏も「長期的に見れば変化していくかもしれませんが、短期的にみれば何も変わりないでしょう。ゴルフ場で働く人たちが海外から入ってくるにはビザの関係で少し厳しくなるかもしれませんね」

 離脱が決まったといっても実際に離脱するのは2年後ともいわれる。しばらくは状況を見守る必要がありそうだ。

 
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