渡邉彩香が罰金100万円というとんだ〝憂き目〟にあっている。一方、松山英樹はすでに支払っていた罰金80万円が返還されることに。一体、何が起こっているのか?
まずは渡邉の件。2014年から隔年で行われている8カ国(地域)による団体戦「UL インターナショナルクラウン」。今年は7月21日からアメリカで開催される。試合は各国選抜の4人の選手によって争われ、日本からは6月13日付の世界ランキングにより、野村敏京、宮里美香、渡邉、鈴木愛が代表となった。
この週の日本の女子ツアーはセンチュリー21レディスだが、渡邉は昨年も全英女子オープン出場のため、その前週の同試合を欠場していた。LPGAのトーナメント規定では、シード選手が同一大会を2年連続で欠場することを禁じており、違反した場合は罰金100万円が科せられる。今回、渡邉はこれに抵触した形だ。
それにしても、ツアーを代表する選手が、罰金を払って試合に臨むというのは何とも腑に落ちない。渡邉本人からの申し入れもあり、LPGA側でも善処の道を探ったという。可能性としては、2004年に追加された「海外メジャー出場時を除く」という免除規定で、今回がこれに該当するかどうかだったが「協会内で審議をした結果、『インターナショナルクラウン』は海外メジャーに匹敵するものではない、という結論に達したため、罰則規定の免除はできないという見解に達しました」(LPGA広報)
今後、LPGAはこの規定に関して何らかの変更を加えることを検討したいとのこと。
一方、松山は2014年シーズンで年間5試合という出場義務を果たせなかったことから、翌年の資格停止と罰金80万円という制裁を受けていた。しかし、JGTOは先日この義務についての制度の見直しを発表。松山は当初、これを自分だけの〝特例〟と受け止めていたが、青木功会長の説明により「特例じゃないのなら」と、日本ツアーへの登録を行う見込み。
図らずも罰金に関するゴタゴタが相次いで注目を集めた。選手がプレーに集中できるようにしてほしいものだが……。
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