世界中を駆け巡った英国のEU離脱決定の衝撃。その後再投票を求める声もあがるなか、同様に会員投票の結果が重大な事態を引き起こし、急きょ再投票を行うことになったのがスコットランドの名門クラブ、ミュアフィールドだ。
イギリスの有力紙「ザ・ガーディアン」は先週火曜日、「EU残留支持者は今朝、ミュアフィールドがとった行動に勇気づけられるはずだ。同クラブは女性入会の提案を拒否してからわずか数週後の昨日、再投票を行うと発表した」と記述する記事を載せた。
ご存じのように世界最古のゴルフクラブであるミュアフィールドは今年5月に、1744年のクラブ創設以来続いていた女人禁制の会則の改訂をはかる会員投票を実施。結果、改訂に必要な「投票の3分の2」の賛成は得られなかった(賛成票はわずかに足らない約64%)。
ところが、その結果が発表されるや、すぐにR&Aが反応。ミュアフィールドを全英オープンの開催コースから外してしまった。
これにミュアフィールドが驚愕。加えてマキロイを含む国内外の有名プロから批判の声が寄せられるなど、評判はガタ落ちになった。
クラブキャプテンのヘンリー・フェアウェザー氏は、ザ・ガーディアン紙に「我々会員の過半数は会則の改訂に賛成票を投じたわけで、多くの会員があの結果とその後の騒ぎに失望した。クラブは先の会員投票で深いダメージを受けたが、それを修復するには再投票で女性の入会をきっちり認めることが求められる」と語っている。
ミュアフィールドの再投票は年内に実施される予定だが、英国の国民投票のやり直しはその是非を含めて未定。混迷はまだまだ続きそうだ。
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