ゴルフ界の4大メジャーが全米プロ選手権で終わり、米ツアーの関心は、1000万ドルのボーナスを目指すプレーオフシリーズへ移る。そこで戦う2人の日本人プレーヤー、松山英樹と岩田寛のここまでを振り返ってみよう。
メジャー自己最高の4位で全米プロ選手権を終えた松山だが、その前の約2カ月間で3回の予選落ちを喫しており「ちょっと自信が戻った」。さらに「次にメジャーで勝つために、どうしたらいいのか考えたい」と既に来シーズンへ気持ちが向かっているような発言も。今年の松山は、早々に2月のフェニックスオープンで米ツアー通算2勝目を挙げ、メジャー初Vへの期待が高まったが、松山本人は、「メジャーを目指して頑張りたいというのはあるが、それまでに自分が課題としているものが克服していけるかどうか」としていた。
一方、今シーズンから米ツアーに本格参戦した岩田寛は、2月のAT&Tペブルビーチで優勝争いの末に4位タイとなったものの、その後はベスト10入りナシ。全米プロ終了時点でのフェデックスポイントランクは140位で、シードが得られる125位には達していない。8月18日からのウィンダム選手権でシード125人が確定するので、時間はほとんどない。
125位に入れば、ボーナス1000万ドルを目指すプレーオフシリーズに進出できるが、それに達しない場合は、9月に行われる入れ替え戦に回ることになる。しかし、ここに来て岩田は日本の5試合の出場義務を念頭に「アメリカ撤退」を考えているという。青木功JGTO会長は、松山に義務試合数撤廃を伝えたが、まだ岩田にはそれが伝わっていない様子なのだ。早急に善処してほしいが、どうなるだろうか……。
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