今年の全米アマを制したのはオーストラリア出身の20歳カーティス・ラック。「おや、聞いたことのある名前だ」と思った方は〝トーナメント通〟だ。
ハンダカップでは表彰式で“日本男児” に変身!
ラックは今年の6月に行われたハンダグローバルカップで5位入賞し、話題になった選手。この9月にもプロ転向を宣言して、日本のツアーに参戦する予定でいた。すでにJPGAとヨーロピアンツアーのQT、プロテストを受ける申し込みをしていたとも伝えられていた。
しかし、今回の全米アマ優勝で、あと11カ月は、アマチュアを維持することに考えを変えたようなのだ。
「本当に、途方もないむちゃくちゃだ。でも、それは良い途方のなさだし、僕が夢見た途方のなさだ」とラックが語ったのは、全米アマの優勝者に与えられるマスターズ、全米オープン、全英オープンの出場権のことだ。正確にいうとマスターズと全米オープンに関しては、全米アマの準優勝、つまり決勝に残れば招待されるが、全英オープンは、優勝しないと出場権が得られない。
「いくつかのイベントに出場できるチャンスを得たが、そのチャンスを逃してまで、プロになる価値はない」とか。ラックは、準決勝に勝った時点で、しばらくアマチュア資格を維持することを決めたようで、全英オープンは、おまけのようなものだった。
「彼がゴルファーとして成熟していくのを見るのは素晴らしいことだ。彼と一緒にいることができて楽しかった」と語ったのは、キャディを務めた父親のスチュアート・ラック(46)だ。
日一日と成長していくラック。11カ月後のプロ転向と書いたが、かつてのタイガーのように、全米アマ優勝の翌年にマスターズに勝利するなんて可能性もないわけではない。いずれにせよ、日本ツアーのメンバーになる可能性は低くなったようだ。
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