40歳で引退のはずが?B・J、空白の3年からカムバック
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/10/11号
2016/10/04更新

40歳で引退のはずが?
B・J、空白の3年からカムバック

 池田勇太と石川遼を破ってANAオープンで日本ツアー14勝目を飾ったブレンダン・ジョーンズ(B・J)。生涯獲得賞金で、外国人選手としてはトップを走るジョーンズも、2013年のミズノオープン以来勝ち星に恵まれなかった。一体、空白(?)の3年間は、何だったのか?

ANAオープンにてCAとBJ

 発端は13年のANAオープンだ。この試合で左手首の靭帯を痛め、手術とリハビリのため13年の後半戦は欠場し、14年の開幕戦に出るも、腕にしびれが出て再手術。タイガー・ウッズと同じ1975年生まれのジョーンズは、以前からよく「40歳で引退する」と語っていたことから、一部ではこのまま引退するのではともいわれた。しかし、本人にすれば、当時はまだやる気満々だったのだが、その後、思わぬトラブルや心配事が重なったのだ。

 彼がもっとも気にかけていたのは、母親のマーガレットさん(69)のことだ。15年前に肺ガンを患っていたマーガレットさんが昨年、脳腫瘍とリンパ節のガンを発病したのだ。幸い昨年末には小康状態になり、落ち着いたのだが、それと同時期に、ジョーンズの以前のマネジメント会社が怠っていたために、税金問題が発覚。その処理に追われて、結局約1億5000万円の追徴課税を支払うことになった。

 「頭のなかで考えることが多すぎて、ゴルフコースに出ても、混乱していた。とにかく、怒りっぽくなっていたし、スウィングも早くなっていた」とジョーンズは語っている。

 今年に入っても、新しいクラブに慣れず、古いクラブに戻したりするなど試行錯誤。しかし、「すべてが解決した」ということで、ゴルフに集中できるようになったのだ。

 「調子はいいし、気分は最高。15勝、16勝とまだ、先を目指していきたい」と語るジョーンズ。母親に活躍する姿を見せるのと、取られた税金を取り戻すため(?)に、引退なんて言葉は、どこかに飛んで行ってしまったようだ。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2007/12/13 アメリカは肌に合わない!? 賞金3位のB・ジョーンズ日本ツアーに専念


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト