池田勇太と石川遼を破ってANAオープンで日本ツアー14勝目を飾ったブレンダン・ジョーンズ(B・J)。生涯獲得賞金で、外国人選手としてはトップを走るジョーンズも、2013年のミズノオープン以来勝ち星に恵まれなかった。一体、空白(?)の3年間は、何だったのか?
ANAオープンにてCAとBJ
発端は13年のANAオープンだ。この試合で左手首の靭帯を痛め、手術とリハビリのため13年の後半戦は欠場し、14年の開幕戦に出るも、腕にしびれが出て再手術。タイガー・ウッズと同じ1975年生まれのジョーンズは、以前からよく「40歳で引退する」と語っていたことから、一部ではこのまま引退するのではともいわれた。しかし、本人にすれば、当時はまだやる気満々だったのだが、その後、思わぬトラブルや心配事が重なったのだ。
彼がもっとも気にかけていたのは、母親のマーガレットさん(69)のことだ。15年前に肺ガンを患っていたマーガレットさんが昨年、脳腫瘍とリンパ節のガンを発病したのだ。幸い昨年末には小康状態になり、落ち着いたのだが、それと同時期に、ジョーンズの以前のマネジメント会社が怠っていたために、税金問題が発覚。その処理に追われて、結局約1億5000万円の追徴課税を支払うことになった。
「頭のなかで考えることが多すぎて、ゴルフコースに出ても、混乱していた。とにかく、怒りっぽくなっていたし、スウィングも早くなっていた」とジョーンズは語っている。
今年に入っても、新しいクラブに慣れず、古いクラブに戻したりするなど試行錯誤。しかし、「すべてが解決した」ということで、ゴルフに集中できるようになったのだ。
「調子はいいし、気分は最高。15勝、16勝とまだ、先を目指していきたい」と語るジョーンズ。母親に活躍する姿を見せるのと、取られた税金を取り戻すため(?)に、引退なんて言葉は、どこかに飛んで行ってしまったようだ。
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