ホンマツアーワールドは、日本ツアー(JGTO)発足以来、初の月曜日のプレーオフ決着となり、池田勇太がV。しかし、当日、なんとコースは一般営業中だった。
大会最終日(日曜)、池田とソン・ヨンハンは14アンダーで並び、18番でのプレーオフに突入。しかし秋の日暮れは早く、4ホール終わったところで日没。トーナメントディレクター、競技委員長、選手2人の合議で翌日へ持ち越しが決定した。だが翌日は一般営業している。
「何とかコース(石岡GC)に18番だけお借りして、スタートしたお客さんが18番に到達する前に決着したいと思っていたのですが……」(JGTO広報・田中謙治氏)
7時半からスタートしたプレーオフだったが、思惑通りにすぐには勝負が決せず2、3ホールと闘いは続き……。やっと決着がついたのは5ホール目──前日からトータルすると9ホール目──だった。その時、インからスタートした一般客のトップの組は15番に達していた。
実際、ホールのあちこちから「フォアー!」の声が聞こえていたという。では、もし一般プレーヤーが18番に到達していたらどうなっていただろうか? コースを運営するアコーディア・ゴルフ広報部の熊本直拓氏は「もしその時は、お客さまには18番をスキップして食事をしてもらい、アウトに行き、最後に18番をやっていただくむね、了解をとりつけていました」という。
事態にやきもきしていたJGTO会長、青木功は2ホールごとに大会スタッフが切るカップを、この日は4回目に自らカップ切り。結果的にそれが功を奏したようだ。
勝利した池田は、12年のトーシントーナメントでは日没の後、灯光器をつけての暗闇のプレーオフで負けているだけに、今回の粘り勝ちに胸をなでおろしていた。
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