8日未明に起きた阿蘇山の大噴火。外輪山の麓はゴルフ場も多く点在するエリアだが、今回の噴火で周辺コースへの影響はあったのだろうか?
「健康状態はいいし、身体的には十分に強くなっていると感じているが、競技で戦うには、あまりに無防備」というのが本人の言い分。出場するなら米ツアーからということで、11月に出場を予定していたトルコオープンもキャンセルすることに。当面の目標は、自身がホストを務める12月のヒーローワールドチャレンジということになる。
「噴火の影響はまったくなく営業も通常通りやっていますが、お客さまのほうが不安になられて30組近いキャンセルがありました」と嘆くのは南阿蘇CC(南阿蘇村)の片山真也支配人。
同じくコスギリゾート阿蘇ハイランドGC(阿蘇市)も風評被害に泣かされたケース。
「うちも降灰の影響はゼロ。噴火した8日も通常通り営業しましたが、お客さまは心理的に不安なのか、3連休を中心に会社のコンペなど10数組のキャンセルが出ました」(総務部、下田清美さん)。この2つのゴルフ場を含め、この季節、風上に位置する阿蘇山の西側のゴルフ場は、噴火の直接的な影響はほとんどなかったという。一方、風下に当たる東側(大分県側)のゴルフ場は大変だったようだ。風下側で阿蘇中岳に近い阿蘇やまなみリゾートホテル&GC(産山村)では噴火した8日、降灰の除去作業から1日の仕事がスタートした。
「コース全体に米粒大の砂が降り積もったため、グリーンはパッティングできない状態に。8日は土曜日でお客さまも多かったのですが、皆さまに待機してもらい、従業員総出でグリーン上の砂をブロワーで除去、スタートを1時間遅らせてプレーしていただきました」(岩下建志・ゴルフ場支配人)。
今回の噴火で降った火山灰は灰というよりガラスの粒子のようなもので、グリーン上ならブロワーで簡単に吹き飛ばせたという。もしこれが文字通りの灰だと、芝にべったりつき、雨でも降ればヘドロ状にこびり付いて除去作業は至難だったはず。そういう意味では不幸中の幸いだったともいえる。
また、同じ風下でも少し離れた久住高原GC(大分県竹田市)は「うっすらと降灰した程度でプレーへの影響はなし。キャンセルもありませんでした」(総務部の伊藤敏男さん)とのこと。
いずれにしても噴火の規模の大きさのわりにゴルフ場への影響は限定的だったようで、秋のゴルフシーズンを前に1日も早い風評被害からの脱出を祈るばかりだ。
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