今年もっとも運を持っている男!?C・ラックがオーガスタへ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/11/1号
2016/10/24更新

今年もっとも運を持っている男!?
C・ラックがオーガスタへ

 アジア太平洋地域のアマチュアにとって、マスターズへの最短コースとも言われるアジア太平洋アマチュア選手権が、今年は韓国インチョンのジャック・ニクラスGCで開催され、オーストラリアのカーティス・ラック(20)が大逆転で優勝した。

 最終日、7アンダーの4位からスタートしたラックは、14アンダーで単独首位だった同じくオーストラリアのブレッタ・コレットが75とスコアを崩す間に、ノーボギーの67を叩き出し、大逆転に成功。これでラックはマスターズ行きのチケットをゲットしたのだが、実はすでにマスターズの出場権を持っていたのだ。

 今年の豪州ツアーのウェストオーストラリアオープンでアマチュア優勝したラックは、6月に行われたハンダグローバルカップで来日し、5位でベストアマになっている。

 その際に「アメリカのウェブドットコムツアーから這い上がるのもいいし、欧州ツアーにも惹かれるし、日本のQTも考えている。ここ1週間ぐらいで進路を決めようと思っている」とプロ宣言を視野に抱負を語っていたものだ。

 ところが8月の全米アマチュアで優勝。これで来年のマスターズ、全米オープン、全英オープンの出場権を獲得。「せっかくのチャンスを逃すのももったいない」と少なくとも来年の7月まではアマチュア資格を維持することに方向転換。

 「僕にとっては、素晴らしい1年だった」と振り返るラック。「勝つために最善を尽くすつもりでここに来たけど、週末にトロフィを持ってここに立っているなんて信じられない。2つも大きな優勝を数カ月の間に達成したなんて」と喜びを語った。

 09年から始まったアジア太平洋アマチュア選手権は、10年には日本の霞ヶ関CCで開催され松山英樹が優勝。翌年のマスターズではローアマに輝いたのは記憶に新しい。

 今年も6人の日本人選手が参加し、全員予選は突破したものの、亀代順哉の5アンダー、5位が最高で、10位にも比嘉一貴が入ったが、マスターズには手が届かなかった。

 
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