日本オープン大ギャラリー、功労者はスコットと……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/11/08号
2016/11/01更新

日本オープン大ギャラリー
功労者はスコットと……

 日本オープンは初日から人、人、人の波。男子ツアーは閑古鳥が鳴いているといわれるが、日本にもまだこんなにゴルフファンがいたんだと再認識させられる"事件"だった。

人、人、人……日本ツアーでは久しぶり!?

 同オープンの入場者は4日間合計で4万5257人。初日から1万4417人のギャラリーが、さほど広いとはいえない狭山GC(埼玉県入間市)を埋め尽くした。この合計入場者数は09年、武蔵CC豊岡コースでの記録に次いで2位。理由としては、もちろんマスターズ覇者のアダム・スコットの参戦、さらに今年の米ツアーで1勝の松山英樹、人気者の石川遼が予選ラウンドで一緒の組だったことが挙げられるだろう。

 主催のJGA(日本ゴルフ協会)常務理事で同オープンのゼネラルプロデューサー、戸張捷氏は「3人一緒の組にすることを前倒しで大会前週の火曜日に発表したところ、招待券、入場券の問い合わせが殺到したということです。トーナメントは興業として成立しなければならないとすれば、あの組み合わせは成功でした。それに林の木をかなり伐採してホール間の移動を楽にしたことが、大ギャラリーを収容できた一因になりましたね」

 NHKでのライブ中継は最終日、視聴率9・4%と今季、日本ツアーで最高の数字をマーク(これまではANAオープンの8・4%)。

 スコットは自身がギャラリーを集めただけでなく、「ナショナルオープンだから松山はぜひ出場すべきだよ」と発言し、松山の参加を促した点からも功労者といえる。

 松山が米挑戦の意向を示した際「日本のゴルフ界のために残留を」との声も上がっていたが、世界挑戦で大きくなった松山が日本のゴルフファンを増やす要因にもなった。

 さて、来年の日本オープン開催コースは岐阜関CC。

 「アダムは最後に、来年も帰ってくるよと、私にいい残して去りましたよ」(戸張氏)とのことだが、大フィーバー再びとなるだろうか?

 
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