シーズン終盤を迎えた米女子ツアー。そこで気になるのは日本人選手のシード権争いだ。
来季のシードを確保するには賞金ランク80位以内に入らなければならない。今季前半に2勝を挙げた野村敏京は安泰。1シーズン複数回優勝を達成したことで3年間の長期シードのおまけもついた。賞金ランクは昨季66位から9位へ大躍進している。(※順位はすべて10月20日現在の数字)
23歳の野村が活躍する一方、ベテランや中堅は苦戦する姿が目立った。昨季同ランク日本勢最上位の28位だった宮里美香は46位に順位を下げ、宮里藍も66位とかつての輝きを取り戻せていない。だがダブル宮里に関してはシードは確定といって良い。
しかし危険水域に達している選手も。横峯さくらと上原彩子である。今季の横峯はトップ10入りが1回と精彩を欠き、賞金ランク74位に低迷している。全5試合のアジアシリーズは出場者が上位選手に限られており、順位の変動はさほどない。しかし、問題はツアー最終戦のCMEグループツアー選手権(11月17〜20日)だ。
出場資格は同大会前週に行われるロレーナ・オチョア招待終了時点でCMEグローブランキング72位以内に入っていること。賞金ランクとは別に成績をポイントに換算して順位づけをするシステムで現在横峯は同66位だ。
普通に考えれば出場可能な順位だが、油断は禁物。シード獲りは最終戦に出場できるか否かにかかっている。
上原も賞金ランク72位と苦しい状況。CMEグローブランキングは横峯より下の68位。自身のブログに日本語と英語でコメントを綴るなど、すっかり米ツアーに溶け込んでいる上原だが、終盤のもうひと踏ん張りが必要になりそうだ。
常駐組全員がシード獲得となれば良いのだが、果たして……?
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