来月8日に迫るアメリカ大統領選。劣勢のトランプ氏にゴルフ界からも批判の声が噴出してきた。
LAタイムズ紙によれば、カリフォルニアのトランプナショナルゴルフクラブで、女性蔑視の発言やパワハラが相次いでいたというのだ。これは2012年に休憩や食事時間などが十分に与えられていないなどといった、主に待遇改善を求めたトランプ氏の会社を訴えた裁判だが、そのなかで、さまざまな証言が飛び出している。
たとえば、トランプ氏本人が、コースの支配人に見栄えの良い、美人の女性を雇えと強要する一方、太った女性やニキビのある女性を豚や犬と陰で罵ったうえで、解雇したりとやりたい放題。
裁判のほうは、会社側が非を認めなくても良いという条件で、4億7500万ドルで和解が成立している。
一方、イギリスのガーディアン紙が伝えたところでは、トランプ氏の経営するスコットランドの2コースが、2014年、15年に2600万ポンド(約33億円)の赤字を出していることを伝えている。これだけなら大した問題にはならないのだろうが、トランプ氏が大統領選に際して、選挙委員会に提出した書類では、14年に限っていえば、ターンベリーでは1660万ポンド、アバディーンのトランプインターナショナルゴルフリンクスでは360万ポンドの黒字になっているにもかかわらず、イギリスの税務局には、ターンベリーで360万の赤字、アバディーンでは110万ポンドの赤字としている。加えて為替の損で、2014年には310万ポンドの損益を計上している。つまりは、イギリスでの法人税逃れではないかと疑われているというわけだ。
少なくともゴルフに関してだけは"まとも"と思われていたトランプ氏だが、これで、共和党支持者が多いといわれるゴルフ界からも、見放されてしまいそうだ。
【関連記事】こちらも注目です!
2016/01/12 D・トランプの差別発言でターンベリーが全英外れる
2016/03/29 金髪好きで有名ですが。トランプと仲良しのゴルファーは
2016/06/10 米でも驚き。“良識派”ニクラスがトランプ支持を表明
一覧へ戻る
|