タイガーもノーマンも。新会社設立の思惑とは
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/11/15号
2016/11/15更新

タイガーもノーマンも。
新会社設立の思惑とは

 タイガー・ウッズが新会社を立ち上げた。ときを同じくしてグレッグ・ノーマンの新会社もスタート。それぞれの思惑は……。

 タイガーの会社の名は「TGR」。タイガーはこれまでもさまざまなビジネスに関わってきたが、ゴルフコースの設計を行うTGRデザイン、トーナメントなどの運営を行うTGRライブ、スポーツバー兼レストランのザ・ウッズ・レストラン、そしてチャリティのタイガー・ウッズファウンデーションなど、すべてのビジネスを統合する親会社としてTGRを設立したのだ。

 「人生の第2章に一歩を踏み出したように思う。これは、ゴルフコースの外での(ビジネス社会の)競走者としての私の進化だ」とタイガー。将来的には、ゴルフ用品の生産販売の可能性も否定しておらず、さらには、エンターテイメント分野にも手を広げていきたいとしている。タイガーは、TGRのトップとして、運営に目を配りながらプレーヤーとしてのフィールド復帰に意欲を燃やしている。多忙すぎるのではとの問いには「私はそんなに眠らないから」と一蹴。

 一方、61歳のノーマンも、グレート・ホワイト・シャーク・エンタープライズという会社を改め、グレッグ・ノーマン・カンパニーという、コース設計やアパレル、ワインといったビジネスを統括する親会社を立ち上げている。

 「もし今、方向転換しなければ、失敗してしまう」(ノーマン)ということで、来年にはノーマンブランドの再構築やビジネスの再建を行っていくようだ。

 ゴルファーとしての知名度が徐々に薄れていくなかで、ノーマン個人のブランド力だけに頼らないビジネスを構築するための新会社設立というのが大方の見方だ。

 タイガーもノーマンも、自身のブランド力があるうちに……という意図が見え隠れする。

 

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