先月21日、山陰地方の鳥取県で震度6弱の地震が起きた。ゴルフ場は大丈夫なのだろうか?
鳥取県は東部、中部、西部の3地域に分かれている。今回地震が起きたのは倉吉市を中心とした中部地区で「東部と西部地区はほとんど被害はありませんでした」と、東部地区にある旭国際浜村温泉GCの小國万左夫支配人。「地震発生時は40秒くらい揺れ続けて、クラブハウスのガラス屋根が落ちはしないかと心配しましたが、幸いコースも含めて直接的な被害はゼロ。ラウンド中のお客さまのなかには、乗用カートに乗っていて気づかなかったという方もいらっしゃいました」(同)。西部地区にある大山アークCCも事情は同じで「けっこう大きな揺れでしたが、経験のない揺れというほどではなく、いまは余震もありません」(営業部の徳野純一さん)。ついでにいえば中部地区に唯一あった倉吉GCは今年9月に閉鎖したばかり。倉吉市にもっとも近い岡山県の奥津GCにも話を聞いたが、こちらは「地震発生と同時にゴーという地鳴りのような音が響き、クラブハウス内の女性スタッフは一斉に机の下に身を屈めたほど。2階の備品倉庫の棚の皿なども落ちて割れていました」(山下昌伸支配人)という。しかし奥津GCも含めて被害は限定的で、鳥取県内の全ゴルフ場が通常どおりの営業を続けている。
とはいえ地震発生の21日が金曜日だったことと、震度6弱という数字から、翌日の週末はキャンセルが相次いだ。
「10月は企業のコンペが多いのですが、県職員のコンペや工務店関係のコンペは軒並みキャンセル。関西からのバス1泊のコンペや韓国からのゴルフツアーもキャンセルと、土日の2日間は予約の半分が取り消しになりました」(前出・小國支配人)というから打撃は深刻だ。
鳥取は温泉が豊富で日本海の魚も美味しいところ。「高速道路や鉄道はまったく無傷」(同)とのことなので、"復興支援のコンペ"の企画という手もあるのではないか。
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