石川遼や岩田寛が予選落ちした米男子ツアーのシュライナーズ・ホスピタルオープンで、47歳のロッド・パンプリングが10年ぶりにツアー3勝目を挙げた。
世界ランク451位。06年にベイヒル招待(現アーノルド・パーマー招待)で勝って以来、賞金ランクは常に三桁(100位以下)。シード落ちが続いていたパンプリングがまさか優勝争いに絡むとは誰も思ってはいなかった。
本来、この大会の出場枠は132人だったが、入力ミスにより144人のエントリーを受け入れた。パンプリングは、そのミスにより出場できた12選手の一人だった。その伏兵が周囲の度肝を抜いたのは大会初日。2イーグル、7バーディの猛攻でコースレコードタイの『60』を叩き出したのだ。ちなみに60は本人のキャリアベスト。
最終日は前半快調にスコアを伸ばしトップに立つも、中盤の2ボギーで若手のブルックス・ケプカに並ばれる展開に。しかし終盤再び息を吹き返し、最終18番では実に10メートルもの神がかりパットを沈めて優勝をもぎ取った。
「47歳のおじさんでも若い連中に勝てることを証明できた!」と興奮気味のパンプリング。
「3勝目を挙げるまでに10年もかかるとは思っていなかったけれど、腐らず努力を続けてきて良かった」
下部ツアーでくすぶるしかなかった47歳は、これでチャンピオンズツアー入りする50歳までのシード権を確保。
「シニアまでにここ(PGAツアー)であと何勝かしたい」と意気込んだ。
10年ぶりの勝利は圧巻だがツアーにはまだまだ上がいる。優勝と優勝の間のブランクがもっとも長かったのはロバート・ガメスで15年6カ月。40年前にはブッチ・ベアードが15年5カ月10日ぶりの勝利を記録。20年前にはエド・フローリが14年8カ月2日ぶりに優勝を飾っており、他にもトミー・アーマー三世やジョーイ・シンドラーが13年以上のブランクを経て復活Vを達成している。
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