米女子ツアーと欧州男子ツアーが20日、今季の全日程を終えた。女子は22歳のアリヤ・ジュタヌガーンが躍進。欧州ではヘンリク・ステンソンが自身2度目の年間王者に輝いた。両ツアーを総括すると……。
2016年のゴルフ界の"顔"。ジュタヌガーンとステンソン
米女子はなんといっても若年化が加速したシーズンだった。世界ランク1位のリディア・コー(19)をはじめ24歳以下が35試合中24試合を制し、最年長Vは全米女子OP覇者のブリタニー・ラングの30歳。中堅、ベテランの影が薄くなった印象だ。
グローバル化も進行しており、これまで通りの韓国勢のほか、賞金女王、レース・トゥCMEグローブ(年間チャンピオン)、年間最優秀選手賞の3冠に輝いたジュタヌガーンはタイ出身。アジア勢に加えカナダ出身のブルック・ヘンダーソンやイギリスのチャーリー・ハルら新鋭が頭角を現した。
一方、アメリカ勢の優勝者はラングとレクシー・トンプソンの2人だけ。外国勢の台頭が止まらずスポンサー離れが懸念される状況だ。
日本勢は2勝を挙げた野村敏京が賞金ランク11位と、ただひとり気を吐いたが、宮里藍は67位、宮里美香が68位、横峯さくらが71位、上原彩子が78位と他の日本勢は低迷した一年となった。
欧州ツアーは「最高のシーズンだった」と語る全英オープン覇者ステンソンの独壇場。レース・トゥ・ドバイ(年間王者レース)を制して125万ドル(約1億5千万円)のボーナスをゲットすると、賞金王、平均スコアなど主要部門のタイトルも独占した。
13年以来2度目の年間王者に「このトロフィをアメリカの自宅とスウェーデンの自宅、両方に置けるのがうれしい」と目を細めた。
さらに今季ブレークしたのが年間王者レース2位に入ったダニー・ウィレット(マスターズ優勝)と3位のアレックス・ノーレン(世界ランク9位)。昨年の覇者ローリー・マキロイは5位。43歳のリー・ウエストウッドが同13位で、こちらはベテランの健闘が光った。
一覧へ戻る
|