どうなる?ミュアフィールド会員投票延期
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/12/13号
2016/12/08更新

どうなる?
ミュアフィールド会員投票延期

 全英オープンの開催コースのひとつ、ミュアフィールド(スコットランド)の女性会員の入会の是非を問う投票が延期されたと英紙が伝えた。米大統領選の影響もあるようなのだが……。

 今年の5月に1回目の投票が行われたのは小誌でもお伝えしたとおり。その際、メンバーの64%、397人が女性入会に賛成の意を示したが、クラブの規約を変えるには、投票数の3分の2が必要なために、女性入会が認められないという結果となっていた。

 これを受けて、R&Aは「全英オープンは、世界最高のスポーツイベントの一つであり、女性会員の入会を認めないクラブでの全英オープンを開催しないという判断を下した。しかし、もしクラブがポリシーを変えるのなら将来の全英オープンの開催コースとして再検討もあり得る」と発表。ミュアフィールドは年末までに再投票を行うことを7月に発表していた。しかし、今月、クラブの広報官がイースト・ロージアン・クーリエ紙に対し「投票は少なくとも2017年になるまでは行われない」と語ったという。

 ミュアフィールドは、オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズというクラブによって、運営されている。クラブの創立は1744年で、ミュアフィールドが作られたのは1891年。つまり、クラブが先にあって、その後、クラブがミュアフィールドを造ったのだ。文書化された最古の13条のゴルフルールも、このクラブが作っており、クラブの伝統を重んじるメンバーが少なからずいるのは確か。

 2度目の投票が延期された理由自体は明らかにされていない。しかし、全英ローテから外されたターンベリーのオーナーで、人種差別や女性蔑視発言を繰り返してきたドナルド・トランプ氏が次期アメリカ大統領に決まると、ゴルフ界の〝旗色〟がチェンジ。ミュアフィールドとしても、R&Aが見方を変えるのではないかといった"期待感"を覚えてしまったのかもしれない。ターンベリー同様、今後の成り行きに注目が集まる。

 
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