リオ五輪で約1世紀ぶりに正式種目に復帰したゴルフ。2020年の東京オリンピックまでは引き続き同種目として残ることが決まっているが、2024年までは"生き残る"説が浮上。一方、リオの開催コースではすでに閑古鳥が鳴いているようだが……。
2024年に正式種目として採用されるかどうか決まるのは来年の早い時期だが、イギリスのガーディアン紙が、国際オリンピック委員会の内部情報として、「ゴルフが続けられないとしたら大きな驚きだ」と伝えたのだ。
リオ五輪でトッププレーヤーたちが出場辞退したことで、継続が不安視されていた状態から一転。国際ゴルフ協会(IGF)会長のピーター・ドーソン氏は「ゴルフは世界中のテレビの視聴者とリオの熱心な観客から純粋に興味に支えられて成功した。2020年以降もゴルフがプレーされることに希望と自信を持っている」と語る。
テレビ視聴率などから、リオ五輪のゴルフ競技は一定の成功を収めたというのが一般評。しかし、五輪後にフランスの通信社がコースに行ったところ、客はごくわずかで、ワニの一種であるカイマンやカピバラのような「野生の生息動物」ばかりが目立ったという。
それを証明するかのように、コースのメンテナンスを行っている会社が、ブラジルゴルフ連盟に対して費用の支払いを求めて争うという事態に陥っていることが明らかに。同社はコースのメンテナンスから、完全に手を引くことを示唆しているという。もし、メンテナンスがされなくなれば、ゴルフコースは、そのまま周囲の自然保護区に吸収されてしまうという事態もあり得る。
東京五輪の競技会場を巡ってもコスト削減が話題となっている昨今。"箱物"を作ったはいいが、オリンピック以降、ほとんど使われない、維持管理費を計算していなかった……では、当然「レガシー」とはならない。
復帰初回のリオの開催コースが破たんでもすれば、将来のオリンピック事情に影響を与えかねない。東京の状況と合わせ、さらに注目が集まる。
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