勇太覚醒、日本オープン大ギャラリー。男子ツアーの話題を総括
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/12/27・1/3合併号
2016/12/22更新

勇太覚醒、日本オープン大ギャラリー。
男子ツアーの話題を総括

 日本男子ツアーも全日程終了。総括してみると……。

 第一の話題は、初の賞金王に輝いた池田勇太の活躍だろう。リオ五輪に出場以降、秋口から優勝2回、2位6回と驚異的数字を残し、最優秀選手などJGTO(日本ゴルフツアー機構)表彰賞を独占した。

 賞金ランク2位の谷原秀人は最後まで池田と賞金王を争ったが結局、池田の追い込みに屈した。ただ平均ストロークなど各部門の総合ポイントでは1位となり、来季に楽しみをつなげた。しかし、若手の台頭は大堀裕次郎、時松隆光ぐらいで、寂しい気も。

 「女子ツアーと比較すれば歴然としていますが、選手の入れ替わりがなく、ここ数年いつもと同じ顔ぶれ、新鮮味に欠けます。シード争いでもBSオープン以降、上位の選手しか出場できない試合ばかりで、下位の若手が競り合う構造になっていない」とテレビ解説者のタケ小山氏は苦言を呈する。

 選手の話題のほか、入場者数、テレビ視聴率などで特徴的事柄はなかっただろうか? GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)の企画局長、矢内樹二氏は「日本オープンが入場者数、4万5257人、視聴率も9・4%と突出していました」と話す。

 日本オープンでは松山英樹、石川遼、アダム・スコットの組み合わせの"魅せる演出"で、初日から満員御礼。選手や試合がエキサイティングなら、ギャラリーは来ると改めてわかった大会だった。

 ちなみに入場者数2位は中日クラウンズ。15年に比べ、総人数で1万3254人増だった。

 男子ツアーを運営するJGTOの組織面では、今年から青木功が会長に。変化はあったか?

 「ファンサービスのために常時サインペンを持っているようにとか、プロアマではアマのティグラウンドを一緒にするとか、マーカーを1万個作り、裏側には選手のサインを入れてギャラリーに配るなどは会長が始めたことです。選手の意識は変わってきているように思います」(JGTO広報・田中謙治氏)

 さて17年の日本男子ツアー、どう動いていくのだろうか。

 
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