来季のフル参戦権をかけ、5日間90ホールの長丁場で競われた米女子ツアーのファイナルQT(最終予選会)。畑岡奈紗が難関を突破し話題になったが、彼女と同じく狭き門をくぐり抜けたプレーヤーに注目してみると……。
フル参戦権を与えられるのは上位20名のみ。苛酷なサバイバルレースだが、ここをクリアしなければ道は開けない。今年の特徴はグローバル化が進むツアーを反映してか、13もの異なる国の選手たちが出場権を獲得したこと。
トップ通過はアメリカのジェイ・マリー・グリーンで、実は彼女、3年前のファイナルQTでもトップ通過しており、2度も首位でゴールしたのは1991年に今大会がデイトナビーチで開催されるようになって以降初。
2位通過は、ツアーでは珍しいアイスランド出身のオラフィア・クリスティンスドティール。アメリカの大学へのゴルフ留学を経て16年欧州ツアーデビュー。日本では馴染みがないが、アイスランドにはゴルフ場が65もあるそうで、白夜の夏には真夜中に開幕する大会があるというから興味深い。
一方、案外少なかったのが韓国勢で、合格者は20人中1人。ツアーを席巻するジュタヌガーン姉妹のタイからもトップ20入りは1人だった。
通過者のひとりイスラエル出身のライティティア・ベックは今年オリンピックに出場。来季初シードを目指す美人プロだ。
その他、台湾、デンマーク、カナダ、英国、スペイン、スウェーデン、フィリピンから各1人がフル参戦権を獲得。
インド出身として初めて直前の欧州女子ツアーで優勝し注目を集めたアディティ・アショクは、惜しくも24位タイで涙。準ツアーカードは得たものの、当面下部ツアー中心の活動になりそうだ。
ちなみに10代は畑岡を含め20人中4人だった。
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